既存カートをロボット化。医療搬送の新たな解

慢性的な人手不足に直面する医療現場において、医師や看護師の貴重な時間を使わせてきたのが、薬剤やリネン、給食などを運ぶ「搬送」という付帯業務だ。さらにパンデミック下では、病棟から出る感染性廃棄物の運搬を外部委託できず、患者のケアにあたる看護師自らが感染リスクを抱えながら運ばざるを得ない過酷な状況も浮き彫りとなった。こうした医療現場における搬送負荷と感染リスクを解消すべく、使い慣れた既存設備を活用して物流を自動化する新たなアプローチが動き出した。2026年7月、株式会社モレーンコーポレーションは、シンガポール「OTSAW(オットソー)」社が開発した医療用自動搬送ロボット「TransCar(トランスカー)」の国内展開プロジェクトを発表し、同月に開催された学会にて初出展した。院内カートをそのままロボット化する仕組みが、医療従事者が本来の患者ケアに集中できる環境を整えようとしている。(文=RoboStep編集部)

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