2026.06.29
EC市場の拡大に伴い、物流の最前線は常に「空間」と「時間」のジレンマに直面してきた。多品種の商品を抱えるほど、その保管には広大な土地が必要となり、ピッキング距離が伸びることで出荷速度が落ちてしまうという背反。このように、従来は「物理的な広さ」が生産性を規定するという常識が支配的であったが、その制約が今、ロボティクスとソフトウエアの融合によって書き換えられようとしている。2026年5月、株式会社HAI ROBOTICS JAPANは、コクヨ株式会社の新物流拠点「東北IDC」において、高密度保管ソリューション「HaiPick Climb System」を国内で初めて本格導入した。最大27万SKU(Stock Keeping Unit=在庫管理の単位)という膨大な商品群を標準規模の拠点の中に凝縮し、自在に操る。この「縦」の空間を徹底活用するアプローチは、深刻化する物流の労働力不足やコスト増に対する現実的な解となる可能性を秘めている。(文=RoboStep編集部)
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