2023年12月、香港証券取引所のメインボードに上場。人型ロボットを開発するメーカーとして急成長を続けるのが中国・深センに本社を構えるUBTECHだ。今後日本、欧米への本格的な進出にも意欲を見せる同社の商用ロボット事業部 張楽 総経理を中国・深センで直撃。展望を聞いた。
2023年12月香港証券取引所メインボードへの上場の様子
コロナを契機に自動配送、スマートな接客などの非対面の需要が増加。急速な成長を遂げ、すでに1兆円を超えると言われる中国のサービスロボット市場を牽引する代表的な企業がUBTECHだ。2012年3月に設立。中国の4大テック企業(Baidu、Alibaba、Tencent、HUAWEI)の一社Tencentが投資し、人型ロボットメーカーの先駆者として、中国のスマートサービスロボットのリーディングカンパニーにまで成長した。
日本においても発展途上の人型ロボットだが、UBTECHはいち早く商用化に成功。2023年上半期には人型ロボット関連事業の売上高が724万元(約1億5,000万円)を達成。その後も成長を続ける。
編集部は、中国・深センにある本社を訪問。オフィスには、多くの若いエンジニアが机を並べ、活発な議論がなされていた。張楽氏は、DELLやHUAWEIを経て、現在はUBTECHの商用ロボット事業部の総経理として、グローバルビジネスの展開を総括する。