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2024.11.27

AIバリスタカフェロボットイベントが大盛況! 人気はあるのになぜAIロボットは導入が進まないのか

2024年11月9日から2日間。AZ日本AIロボットが提供するAIバリスタカフェロボットの初お披露目イベントが東京タワーで開催された。最新のAI技術と最先端ロボットが実現する自動化されたカフェ体験に、多くの来場者が集まった。飲食業における人手不足が社会課題となる中、AIロボットは新しい形の労働力として期待される。が、導入を進めるにはどんな壁を乗り越える必要があるのか。(文=RoboStep編集部)

なぜAIロボットが普及しないのか

今回のイベントを実施したAZ日本AIロボットは、2024年に設立されたスタートアップだ。AIとロボティクスの最先端技術を活用した技術、サービスを提供する。「日本社会が直面する人材不足の問題を解決し、持続可能なサービス提供を目指す」とビジョンを掲げる。

今回東京タワーで初お披露目されたのはAIバリスタカフェロボット。同社は、カフェメニューをあえてロボットが作る意義を「新たな顧客体験を創出することができる。自動販売機と違って人々の心を豊かにするという側面も持つ」と語る。

今回のイベントを通じて、ロボットとの共存や協働の可能性を体験してもらうことを目指したというAZ日本AIロボット。「ロボットカフェシステムを体験することで、効率化と利便性の向上だけでなく、エネルギー消費や人材確保の観点からも持続可能な社会づくりへの貢献を実感していただけるでしょう」と語る。

フードビジネスを展開する企業にとって、ロボットは多くの課題を解決することが期待される。ロボットに知識やデータが蓄積されていくだけでなく、発話してセールスもでき、発話内容も自動で最適化される。休憩や業代もない。経費削減だけでなく、売上を作ることができるのがロボットだ。

ではなぜAIロボットが普及しないのか。AZ日本AIロボットは(1)ロボットに対する知識が少ないこと、(2)ロボットの価格が高くて導入にならない、の2つを挙げ、この問題を解決するために、新たにサブスクリプションを活用した仕組みを用意したという。

サブスクで導入が手軽に!

AZ日本AIロボットでは、ロボットをより身近な存在にするために、月額35万円から導入できるサブスクリプション型プロジェクトを実施している。

AIロボットとサブスクを組み合わせることで、これまで導入のハードルが高かったロボットシステムを、初期コストや維持費の負担を軽減し、より多くの企業が手軽に導入できる仕組みだ。

現在、AIバリスタカフェロボットを導入できるスペースやイベント施設をお持ちの企業を募集している。

AZ日本AIロボットは「このプロジェクトにより、現場スタッフの負担を軽減し、サービス品質の向上を実現するとともに、業務の効率化と持続可能な社会の実現に貢献できると考えています」とする。

労働力不足や効率化に悩み、AIロボットの導入を検討しながらも高額な費用が障壁となっていた企業にとっては、サブスク型での利用は一つの選択肢になるかもしれない。