埼玉県のロボット社会実装に向けた取り組みが加速している。 2026年には「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」の開所を予定。埼玉県ロボティクスネットワーク(埼玉ロボネット)が中心となり、ロボット開発に関する研究会や交流事業を展開し、ロボット開発・社会実装を促進している。
2024年11月20日に開催された「令和6年度埼玉ロボティクスセミナー(フード編)」から食品製造におけるロボット導入の現在地に迫った。
埼玉ロボネットは、2023年7月に埼玉県が設立した団体だ。ロボット開発やロボット活用に関わる企業、研究機関、教育機関などさまざまな主体によって構成される。埼玉県以外の企業や研究機関、個人等も入会が可能で、会費も無料だ。今後の活動で核となる重要な施設が、 2026年に圏央鶴ヶ島IC近辺に開所予定 の「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」だ。
SAITAMAロボティクスセンター(仮称)の完成イメージ
「社会的課題解決に資するロボット」の開発を支援することがコンセプトで、ロボット開発拠点「イノベーションセンター」とロボットの実証実験を行う「ロボット開発フィールド」で構成される。埼玉県 産業労働部 次世代産業拠点整備担当 主幹 関根 俊彰 氏は「開発支援フィールドには『ネット付きドローンフィールド』なども備え、自律飛行のテストも安全に行えます。コワーキングスペースなども設置し、ロボット開発のハブ拠点として、効率的な開発支援を実現します。主に、農林水産、物流・搬送、介護・福祉、建設・点検・保守、移動・モビリティ、ホテル・外食分野の開発を支援していきます」と力強く語った。
埼玉県 産業労働部 次世代産業拠点整備担当 主幹 関根 俊彰 氏