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2025.01.09

ChatGPTが最上位プラン「ChatGPT Pro」をリリース!概要や性能を紹介

(引用:OpenAI

Googleの「Gemini(ジェミニ)」やAnthropic(アンソロピック)の「Claude(クロード)」など各社が新しいAIモデルや機能を続々と発表する中、OpenAIが月額200ドルの新プラン「ChatGPT Pro」をリリースしました。

最高性能モデルのOpenAI o1やGPT-4oを回数無制限で利用でき、o1の思考力を最大限引き出す「o1 Proモード」も解禁。研究者やエンジニアの高度なニーズに応えるべく、さらなるパフォーマンスアップを図った意欲的なプランです。

本記事では、ChatGPT Proの主な特徴を詳しく解説します。最先端のAI情報について知りたい方はぜひ参考にしてください。

(ChatGPTの基礎知識「【話題のGPT-4o! まずその前に】ChatGPTをやさしく解説:初心者でも使える対話型AIツール」もぜひ併せてお読みください。)

ChatGPT Proとは?|月額200ドルの最上位プラン

2024年12月5日、OpenAIはChatGPTの新たな有料プラン「ChatGPT Pro」をリリースしました。月額料金は200ドル(約3万円)と、基本プランのChatGPT Plus(月額20ドル:約3,000円)の10倍という強気の価格設定ですが、それに見合うだけの性能が用意されています。

ChatGPT Proの最大の目玉は、OpenAIの最上位言語モデル「OpenAI o1」と、その派生バージョンである「o1 Pro」へのフルアクセス

o1 Proは通常のo1よりも長時間の思考が可能で、数学や法律など専門性の高い分野での問題解決能力が大幅に向上しているとのこと。ただし、回答の生成にはo1よりも時間がかかります。o1 Proが思考している間は進行状況がバーで表示され、結果が出ればアプリの通知で知らせてくれます。

(引用:OpenAI

OpenAIが発表したデータでは、o1 Proのパフォーマンスを競技数学(AIME 2024)、競技プログラミング(Codeforces)、博士レベルの科学問題(GPQA Diamond)の3つの分野で評価しています。

(引用:OpenAI

o1 Proは全ての分野で最高の成績を収めており、特に競技数学では86%の精度を達成。o1とo1-previewの性能を大きく上回る結果が証明されました。

(以前公開した「OpenAIの新AIモデル「o1」登場!前モデルGPT-4oとの思考力を比較」記事も合わせてお読みください。)

各機能の利用回数制限が解除

o1 Proが利用できることに加えて、o1やGPT-4oといった上位モデルの利用回数制限が撤廃され、好きなだけ利用できるのもChatGPT Pro加入者だけの特権。

他にも、人と話すような自然な音声会話が可能な「Advanced Voice Mode」の無制限利用など、これまでの有料プランであるChatGPT Plusの不足を補う機能が充実しています。

特にAdvanced Voice Modeは無料プランで月に15分まで、有料プランでは明確な制限は設けられていませんが、1日に約1時間という制限が設けられていました。

(引用:Fusion Chat) ChatGPTのAdvanced Voice Mode

制限が解除されることで、日常的に会話形式でChatGPTと相談しながら業務を効率的に進められるだけでなく、英会話学習などにも利用できるでしょう。

OpenAIいわく、ChatGPT Proは研究者やエンジニアなど、AIを日常的に使いこなすユーザーの生産性を加速するためのプランであるとのこと。生成AI業界の最先端を行くOpenAI o1の真の実力を引き出し、難度の高い業務の効率化を図れます。

まとめ

料金は高めではありますが、AIを使いこなすプロフェッショナルにとってChatGPT Proは非常に魅力的なプランと言えるでしょう。

また、今回OpenAIが高品質なモデルをリリースしたことで、GoogleのGeminiやAnthropicのClaudeがどのような対抗戦略を打ち出してくるのかも楽しみです。

高度な分析や推論が必要な業務を毎日のようにこなしている方は、ChatGPT Proの導入を検討してみてはいかがでしょうか。