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2025.01.30

「鈴廣かまぼこ博物館」で掃除ロボットの導入実証が決定

山口県に本社を構えるアルファクス・フード・システムは、神奈川県の施設の課題を解決するロボット導入実装事業に参画。2024年12月23日に、同社が提供する掃除ロボット「α-9 Sveabot S100(アルファナイン スベアボット)」が「鈴廣かまぼこ博物館」にて導入実証をするロボットとして採択された。

ロボットが室内清掃を効率化

今回、掃除ロボット採択が決まったのは、神奈川県が施設の課題を解決するロボット導入実装事業だ。神奈川県では、ロボットを活用したい県内企業・施設に対して、その課題を解決するロボットとのマッチングおよび実装をワンストップで支援。併せて現場のニーズに即したロボットの改良・開発を支援する事業を展開している。

2024年12月23日、神奈川県小田原市にある「鈴廣かまぼこ博物館」で導入実証をするロボットに同社が提供する掃除ロボット「α-9 Sveabot S100(アルファナイン スベアボット)」が採択された。

アルファクス・フード・システムは、1993年の創業時から一貫して外食チェーン向けに、食材在庫管理を詳細にコントロールできる、外食企業専用基幹業務システム「飲食店経営管理システム(R)」や、勤怠集計管理システム「Timely」を主力に、ASP/クラウド型でトータルソリューションを提供。大手外食チェーンを中心に導入店舗数は累計約26,000店(約1,800社)で利用されている。

「α-9 Sveabot S100」は、同社が提供する多機能クリーニングロボットで、ワンタッチデプロイメント、自動運転、電動アシスト主導モード及びAPPリモートコントロールなどの機能を備え、室内清掃の効率化を実現するロボットだ。

多機能クリーニングロボット「α-9 Sveabot S100」(引用:アルファクス・フード・システムWebサイト)

目指すのはユーザーとのベストマッチ&ベストフィット

ロビー、宴会場、廊下などの広範囲の床清掃を掃除ロボットが自動清掃することで、スタッフの負担が軽減され、人手にしかできない他の清掃業務に充てることができる。勤務時間の短縮や働き方改革の推進や業務の効率化を実現することが期待される。24時間、いつでも清掃に対応できることも掃除ロボット活用の魅力だ。

「α-9 Sveabot S100」は、人や障害物を回避しながら安全に自動清掃を行い、拭き掃除・こすり洗い・掃き掃除・吸い込み・消毒を1台で担う。均一でムラなく効率的に清掃できることが特徴だ。

神奈川県ロボット実装促進事業に参加する意義について、アルファクス・フード・システム社はこう語る。

「単にロボットを販売するのではなく、ご提供するサービスロボットとご利用になるユーザーとのベストマッチ・ベストフィットを念頭にロボット事業を推進しております。神奈川県のロボット実装促進事業へ参加することは、マッチングユーザーの課題に真摯に取り組む環境作りだけでなく、マッチングユーザーや実施企業にない視点でのアドバイスや問題提起、幅広い実装に向けての気付きなどをご提供いただける場でもあるからです。神奈川県は本年度、その事業に特化した『神奈川県ロボット実装促進センター』を設置されており、その効果は当社がサービスロボットの販売・拡充、サービスロボットのベストフィット推進企業として、さらに進化していく上で大きく役立つと考えております」

神奈川県ロボット実装促進センターは、鉄道駅や商業施設、文化施設、教育施設など様々な県内施設(介護事業所は除く)の取り組みをサポート。神奈川県の施設向けの無料相談窓口を設置している。ロボットを含め、デジタル化(DX)を通じて、施設運営の効率化を実現する後方支援を展開している。

2023年には、アリオ橋本、横浜四季の森フォレオなど商業施設や、介護施設のわかたけ冨岡、湯本富士屋ホテルなどの施設でさまざまなロボットが採択され、効果が検証された。

神奈川県では、ロボットの導入実証の成果を基に、ロボットの導入を支援する「ロボット導入サポートブック」を発行している。ロボット導入の検討にあわせて参考にされたい。